改装にともなうお休みのお知らせ


懸案だった店の改装にやっと着手できそうです。


大幅な改装になりますので、4月〜6月中ごろまでのお休みを頂戴します。お客様方にはご迷惑をおかけしますがご容赦のほどお願いいたします。



以前にも店の改装を考えているようなお話をこの日記にも書きましたが、実はもう二年ほど前から構想を練っていました。さて実行に向けて・・・というときにリーマンショック、計画の様々が滞りあっという間に二年が過ぎてしまいました。


店をご利用の方はお分かりのように、新築から14年、それなりに丁寧に使っていましたから老朽化のための改装ではありません。新築の時点ではこれで引退まで・・・というつもりでいたのですが、料理店を取り巻く環境はこの15年で驚くほど変化しました。一般企業がバブル後に大改革がなければ生き残れなかったように、料理店も環境の変化に対応した変革が必要なときでもあります。


私にとって一番大きなポイントは、店をコンパクトにしたいと長年考えていたこと。


ほんの7-8年前までは、日本料理店では宴会があるのがごく普通でした。月に何回かの20人を超える宴会仕事があって、そのためのお座敷の造りと、そのための人材の配置がなければ宴会には対応できませんでした。ところが宴会の需要が減り、経済的にはマイナスでも有難いことに仕事は小人数のほうが手当てがしっかりできて理想的でした。世の中の経済状況もご存知のように大型チェーンの和食はあっという間に市場を席巻し、私たちが生き残る道は小人数のお客様を相手にするだけでなく、今仕事の精度をより高めるために、より小さな店が効率的で成り立ちやすくなってきているのです。



使う素材を落とさず、料理の精度を高め、サービスを充実させるためにコンパクトで効率的な店作りがより必要なのですね。今の形のままでよりお手ごろな値段を設定して集客力をあげるという道は私には無理です。


大きな目標はそんなところにあります。