東京ジャズ〜チャイナ・モーゼス


録画しておいた東京ジャズを合間をみて見続けていると、チャイナ・モーゼスというチャーミングな女性ボーカリストが登場しました。


歌唱力はもちろんキュートなしぐさが魅力的です。


テロップを見るとなんとディー・ディー・ブリッジウォーターの娘さんなんだと。びっくりです。


お母さんのディー・ディーをはじめてみた時にも同じように歌唱力とキュートさにやられちゃったのです。


あれは1974年。当時ビックバンドの最高峰であったサド・ジョーンズ〜メル・ルイス オーケストラの歌手として来日し、あの頃は珍しかったボーズ頭のかわいらしいディー・ディーがステージに登場すると、彼女の持つ太陽のような明るい雰囲気でステージががらりと変わりました。もちろんそれまでのオーケストラの演奏は圧倒的で、私たち現役のビックバンド演奏者たちは目を皿にようにして一瞬たりとも見逃さまいと集中していたのですが、無名のディー・ディー(当時24歳?)はそういう緊張感をとろかしてくれました。彼女の歌う”BYE BYE BLACKBIRD ”はblackbirdのところをbluebirdと変えてウィンクするのです。


郵便貯金ホールの公演に衝撃を受けて、その場ですぐに次の公演のチケットを入手、貧乏学生がどれほど感動したかはその事実だけでも察していただけると思います。


あの時のディー・ディーの再来に目頭が熱くなる思いでした。