アイスクリームと和食屋


ハーゲンダッツが25周年なのだそうです。


今ではどこでも買えるハーゲンダッツですし、日本らしくあの手この手の新商品が季節に合わせて続々と出てくるという印象がありますが、25年前のアイスクリーム事情では、ハーゲンダッツはどこにでも置いてあるアイスクリームではないまさにプレミアな品物でした。最初にハーゲンダッツのバニラやラムレーズンを食べた時「あっ、アメリカで食べたイタリアンジェラートに負けないくらい美味しいかも」と思ったくらいです。


25-30年前の日本料理店では自家製のアイスクリームを造ることなどまだまだ難しくて(アイスクリームメーカーが手に入るようになったのもの確か20年くらい前)、乳脂肪率の高いアイスクリームにフルーツをピュレにしたソースをかけるだけで、「あの店はデザートが果物を切っただけでない手をかけたものを出す」と評価をあげるくらいの時代でした。たった四半世紀前がそんなものだったのです。時代は急速に変化し、ちょっと前の当たり前があっという間に手あかのついた仕事になっているのですね。