賞賛の言葉
褒められて嬉しくない人はいません。
ましてや褒めてくれるのが一代をなした人であれば喜びもひとしおです。
今年度アカデミー賞、助演男優賞助演女優賞ではそれぞれに五人のかつての受賞者が壇上に現れて、今年度のノミネーターに賛辞を与えました。それはもう、すごいメンツ、聞いている私でさえ涙が出そうになるほどの絶賛です。
それは、後半主演女優賞主演男優賞で頂点に達しました。
プレゼンターとして現れたのは、ソフィア・ローレン、シャーリー・マクレーン、ハリー・ベリー、マリオン・コティアール、ニコール・キッドマン。このかつての主演女優賞受賞者五人がステージに現れただけでどよめきがおこるほどの壮観な眺めです。しかもこの名優たちが今年のノミネーター達にあふれんばかりの賛辞の言葉をあびせるのです。いかにメリ・ストリープであろうと、ソフィア・ローレンから褒めてもらえばワクワクしないわけがありません。アン・ハサウェイにいたってはあのシャーリー・マクレーンに(たぶんアドリブ)「あなたの歌は素晴らしいわ。歌い続けてね」と。私ならこの一言で卒倒してしまうに違いありません。
さらに主演男優賞
壇上にはマイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、エイドリアン・ブローディー、アンソニー・ホプキンス、ベン・キングスレー。会場はそのゴージャスさに「ありえないぃぃ」という空気が流れます。ショーン・ペンにはデ・ニーロが、ブラッド・ピットにはアンソニー・ホプキンスが。人選も絶妙です。賛辞を与えられた俳優達は幸福で胸が一杯になっているかにみえます。当然のことです。
プレゼンター五人が男女とも配分がピッタシ。
ハリウッド演出の最上をみせつけられた気がします。
なんだかんだいってもやっぱり目が離せません、アカデミー賞。