ナターシャ・グジー
目が釘付けになるということがあります。昨日は耳もいっしょに。
いつも録画しているNHK教育「知るを楽しむ」を見終わった後、見たことのない美しい女性が「チェルノブイリとヒロシマ」と題して流暢な日本語で語っていました。
ぼんやりと見ていたものですから、「ロシア語講座の一部?」くらいに聞き過ごしていたのです。(実はお堅い”視点 論点”でした)
気がつくと彼女がロシアの民族楽器と見える弦楽器を弾きながら歌い始めました。歌は「千と千尋の神隠し」で大ヒットした「いつも何度でも」
これが素晴らしい。見入りました。釘付けになりました。声色が美しいだけでなく、声の響かせ方が独特でそれが心にまで染み渡ってきます。こんな歌声は聴いたことがありません。
元歌の歌詞も映画や各メディアで聴いたときよりも言葉の一言一言が浮き出て聞こえます。作詞をしたのが覚和歌子さんだったと気づくと、なるほど詩人の底力を見せつけられるような深い内容なのです。こんないい詩であったとは。最近、覚さんは映画のプロモーションなのでメディアによく登場されていたので気になっていたのです。外国人が歌う日本語なのに日本人の歌よりも響くとは、歌い手の豪腕のなせる業なのですね。
チェックしなくは、ナターシャ・グジー。
別の日の演奏ですがYOU TUBEに映像がありました。
http://jp.youtube.com/watch?v=Cx03zgs7b_s