裁判員制度〜死刑


裁判員制度が始まろうとしているのに、自分が裁判員に選ばれるかもしれないという実感は全くありません。


それでも間違いなく裁判員になれば「死刑」という極刑に直面する可能性も私にはあるのです。人に死を与えるかもしれないのに死刑について何も知りません。秋葉原事件のような悲惨な殺戮事件があると「当然死刑」と当たり前のように思っていながら自分の手でためらいなく死刑を言い渡せるか?


で、
手に取った森達也さん「死刑」


自身は死刑廃止派と宣言しながら存続派と廃止派の間で揺れつつさまざまな死刑にかかわる人々にインタビューを試みる筆者。その主張にはフィルターがかかってはいるのですが、包み隠さずに戸惑い悩む心情をそのまま書き連ねている分私のような無知な人間にも近い言葉に感じられます。国は国民に裁判にかかわらせる以上、死刑に限らず裁判について情報をもっと公開すべきなんでしょうね。