モディリアーニ展

clementia2008-05-07



連れ合いと名古屋に出かけたのは何年ぶりでしょ。「ほかけ」さん(お寿司屋さん)がお元気だったころには年に何度か車を飛ばして訪れていた名古屋も、お目当てがなくなると足が遠のいてしまいます。


器と食材探しも兼ねて「モジリアーニ展」を覗いてきました。場所は白川公園の中にある名古屋市立美術館。公園の木々の緑が素晴らしく心地いい。なんでこんなに気持ちがいいのだろうと見渡すと、木に統一性があるのですね。すべての木が高いところに葉っぱがにぎやかに茂っていて、高い空間から緑のドームのように覆いかぶしているのです。一歩公園からでるとコンクリートの喧騒と強い日差し、いつまでも公園の木々の緑に囲まれていたいと思わせる空間が存在しています。


新日曜美術館」でモディリアーニの生涯と作品を確認していた展覧会でしたので、これまで十数点しか見たことがなかったモディリアーニを時系列で一気に見られたのは幸せでした。36歳という短い人生の軌跡をたどりながら作品をみることで、私のようなファイン・アートに疎い人間には説得力三倍増しで作品を見られます。とはいえ、そんなまつわる物語はおいておいても、死の直前の作品の完成度の高さは圧倒的でありました。時系列で見たからこそその凄みがわかるのか、その作品だけで迫力が伝わるのか?よくわかりませんが、作品の前で立ち尽くすようなアートに出会うことは稀です。これほど素晴らしいなら東京のモディリアーニ展も見たいものです。



しばらくぶりに街中に車で乗り入れた名古屋は、ビックリするほど高速道路が広がっていました。とはいえ、ナビのない私の車では案内表示の貧弱さもあって、間違えに間違えて予想以上に目的地にたどり着くのに時間がかかってしまいました。ETCはやっと付けて楽チンになった車ですが、一年に何度も使わないナビをつけるべきかどうか?はて、迷います。


めずらしく下調べを全くしないで適当に入った超有名うどん屋さんでは、「純正名古屋コーチンを使った味噌煮込みうどん」を。ところがどんなに箸で捜索しても名古屋コーチンは小指の爪の大きさ一切れ、連れ合いの鍋には見つかりませんでした。流行のクレーマーだったら「どうしてくれるんだぁ」となるんでしょうね。同じ食べ物商売では笑って「なかったねぇ、でも味噌つゆとゴハンの相性が抜群」済ませてしまうだけです。


恋い慕っていた「ほかけ」さんがない名古屋、お詳しい方お奨めの料理店を教えてください。和洋中、お手頃、高級、超高級なんでもOKです。わざわざ車を飛ばしてでも出かけたい三つ星、是非に。