パン屋さんとジャム屋さん


引っ越してしまうお気に入りだったパン屋さんに教えていただいた新しいパン屋さんは、ご夫婦+パートさんで営む小さな小さなお店。仕事がしっかりしていて何を食べても合格点です。パン屋さんの基本は近所にあること、ほんのちょっとづつでも出来れば毎日立ち寄れることが理想です。その日の焼き立てをその日のうちに食べる。近頃では冷凍保存することが当たり前になってしまっていますが、焼きたてのホンワリを再現することは不可能です。この小さなパン屋さんには仕入れの帰り道、お店の開店直後に伺います。


お客様に教えていただいたジャム屋さんは、女性が一人でお店を構えずに通販だけで賄っているお店。電話をしても通じないことがあるのはどうやら畑に出ているときのようらしく、それはそれで微笑ましい。すべての食材の素性が明らかで、届いた第一便のお奨めマーマレードとジャムは由比町の青島蜜柑や、奈良県の八朔、春野町のヘイワード・キーウイなど、どれも果物の味わいと香りが凝縮し、県内産というレモンの酸味が際立っていて素晴らしい。一ヶ月に一回通う味噌屋さんの道すがらに工房があるようなので、一度お伺いしてみたいものです。


メッケモンのパン屋さんのパンに、正真正銘の手仕事のジャムを乗せれば自然に顔がほころびます。


規格化、経済効率化、大型化、グローバル化があらゆるところで進む今、こういう個人の力を感じるいい仕事に触れられることが極上の喜び、職人魂をくすぐります。こういう仕事だけが残ってヘンテコな店は淘汰されればいいのに。。。。ね。