お客様のお奨め

clementia2007-03-23



お越しいただいた外からのお客様にはよく、「そちらの地元のお奨めのお店は?」とか「地元の特産でお奨めは?」などと伺うと、かなり精度の高いお返事が返ってきます。


先日初めてお越しいただいた大阪のご夫婦は、かなりの食通日本酒通とお見受けしました。


「地元でお気に入りのお店は?」のお尋ねに「日本酒だったら”山三”ですね。私たちの師匠です」と。


大阪の店には全く疎いほうですので、調べてみるとファンたちの暖かな声がnet上のそこかしこに見えます。とうちゃんかあちゃんの小さなお店が地道な努力の積み重ねで、しっかりと筋のいいお客様を獲得してきたのがすぐに分かります。日本酒も正しく美味しいものを評価する目があるご主人であると聞きます。願わくば私の店もこういう店になってみたいものです。




様々な店を食べ歩くことを楽しみになさっているあるお客様は、さすがに飲食店を評価する目もとても厳しいものがあります。ご自分の地元だけでなく、この地の料理店のことも半端でなくご存知。特にケーキ類のお奨めには耳をそばだてなくてはいけない方です。そのお客様が持ってきてくださったのが「ミシェル・ショーダン」のフォンダン・ショコラ。こ、これは美味い!周りのチョコレートが濃厚で滑らか、ウットリします。




「この方の舌は頼れる」と確信できるお得意様のお奨めは、携帯か手帳に記してあります。先日行ったロダン展の帰りには「県立美術館に行ったら必ず立ち寄るべし」と、お得意様からの角度の高い情報を伺っていたパン屋さんを覗いてみました。看板も店名も目立たない店構え、フランス国旗らしきものがあるだけです。外からは店内もよく見えないのに、入ってみると小さな店内にはお客様がいっぱい。パンのディスプレイが極小なのは売れてしまったからなのか?そういうポリシーなのか?いずれにしても品揃えを見るだけで、志の高さを感じます。買った後待ちきれずに車内で一切れ。。。。同じパン屋の職人だったら、このパンを食べればかなりの脅威を感じるはず。底力を感じずにはいられないパン屋さんでした。やっぱりあのご夫婦の舌は信用できます。