おから

clementia2006-12-02



おからをタダで大量に頂戴しましたので、久しぶりに焚いてみました。


おからをおいしく焚くコツは、しっかり乾煎りすることと、様々な煮汁を加えることだ・・・と亡くなった父から教わりました。時間をかけて大鍋で煎り、加えた煮汁は、豊岡村の海老芋を焚いた出汁、京都産聖護院蕪を焚いた出し汁、鳥団子をこってり煮た煮汁、やんばる島豚角煮を焚いた出し汁。それに人参蒟蒻干し椎茸を焚いて加えます。後は味を調整する程度に調味料を加え、最後にごま油を一振り。


こういうお惣菜を盛るのはちょっと派手やかな明代の呉須赤絵(もちろん写しです) 庶民的な料理の格がちょっと上がった気がします。




忘年会が始まる時には料理がすべて並んでいるような感じ、うまくいけば天婦羅の天出汁と茶碗蒸し、点火剤で暖める小鍋くらいは暖かいものがでてくるような店の前菜に、こういう烏賊の和え物を見ることはありませんか。





この時期にこういう料理を作ると、「できあい」のつまみに見えそうなので躊躇するのですが、ちゃんと作るとこうなります。数の子の塩抜きをして、合わせ出汁に漬け込み、細かく砕きます。あおり烏賊やスミイカを糸引いて数の子と和えると、烏賊の真砂和えになります。味はずいぶん違うはずなんですが、気づいていただけるでしょうか。