チェーン店


生まれて初めて、チェーンの焼肉屋さんに出かけてきました。


お客様の「言われるほど悪かぁないよ」の言葉を半分信じ、半分疑いながら暖簾をくぐると、その日はW杯日本戦の日だというのに満席です。


メニューを見ると飲み物も、肉の種類も豊富でともかくお安い。私のお財布はとても喜んでいます。


が、
頼んだ最初の「タン塩」が出てきて皿を見た途端、家族の顔を見るからに不機嫌になりました。普段だったら追加注文をしなくてはおっつかない食べ盛りも途中で箸をおいてしまい、最後は無理やり口に押し込む感じ。


私から見ると、この財布にやさしい値段ならそれなりに満足度は高いと思うのですが、お金を払わない味だけで判断する身にはバツなわけです。こういう場所に来たら、なんとか食べられる品物だけを上手に選ぶことが大事なんでしょうね。「それなりの満足」という私の舌にも、塩系の肉に振った化学調味料の味だけはどうも受け付けないものでした。


こういう店で後悔するのは、店のスタッフの「お客様を満足させた」という笑顔よりも、後ろに見える、社長の「また一店舗増やしたぞ」というニンマリ顔が思い浮かんでしまうことなんですね。