奥様の評価
世の奥様のご主人への評価というのは、なぜかくも厳しいのでしょうか。
あるお得意様は人格的にも尊敬され、業界でのお仕事の評価も素晴らしいもので、ご接待でお見えになると下へも置かない持て成されぶりなのです。
が、
ご家族でお見えになると、「もう、パパったらぁ」とだめ亭主扱いです。唯一家族の中で息抜きができ、甘えられていると見ることもできるのですが、その落差に驚きます。
「ご家族の皆さんはご主人に厳しいですが、世間の評価は素晴らしいんですよぉ」と冗談めかして申し上げると、それはそれで皆さん嬉しそうなのですが、扱いは変わりません。
尊敬する中華のオーナーシェフも、「家内に言わせると”こんなもん出すの”って厳しいんだよねぇ。”じゃぁ自分でやれば!”って喧嘩になっちゃう」と笑っておっしゃいます。
料理誌などにも頻繁に登場する名シェフなのに。。。。。
あのシェフにしてそうならば、私など仕方ないのですが、やはり私ン処でも厳しいです。
一度も褒められたことありません。
多分世界で一番だめな職人です、私。
お客様の評価はそれほど悪くはないと自負しているのですが、その十分の一ももらえません。
ほんとは褒められて伸びるタイプなんスけどね。
引退までに「今日のは少しはましかもしれない」くらいに言ってもらえるようになるのが私の目標。