語学力


路上で死なない程度の英語力しかない私が言っても説得力はないのですが、若者層の語学力の低下が云々されているようです。


トーフル(英会話の試験)の平均点がアジア諸国を取っただけでも、北朝鮮の一つ上くらいで最下位に近いとか・・・・トーフルを受ける層の知的レベルの開きを考えると猫も杓子も、の日本と、アカデミックな教育を受けた人間だけが受ける他国とを一様に平均点だけで比べることはできないのでしょうが、英会話教室が巷にあふれる現状を考えると不思議です。


英会話はダイエットと同じで、商売としておいしいだけで、お金を積めば身につくものではないのでしょうね。


実際、私の周りで「○○英会話教室へ通ったおかげで、こんなにペラペラになりました」という人は誰一人いません。


先日お得意様とご一緒にランチにお見えいただいた女性は、注文をお聞きしたときに「もしかしたら外国の方?」と思うくらいに、日本語を日本人と変わらない程度にお話になる韓国人女性でした。


それなのに「日本語はまだ勉強中ですから」と、初級の日本語講座に通っていらっしゃるのだそうです。


ご一緒だったお得意様は英語も自在に話す、日本語教師を育てる講師をなさっているのですが、「日本人のように見栄で上級者コースで勉強するより、彼女のように基礎だけを徹底的にやるのが正解なのかもしれませんねぇ。その姿勢は私たちも教えられますよぉ」とおっしゃいます。


アメリカで申し訳程度にいた英会話学校で、ほとんど英語のがしゃべれないスイス人と友達になったことがあるのですが、半年の貧乏旅行のあとの再会の時には、日常会話にはほぼ支障がないほどペラペラになっていたのに驚いたことがあります。


民族的な才能ってのもきっとあるのかもしれません。ないかな?