日本のお父さんお母さん
毎日のようにTVで取り上げられる、北朝鮮拉致被害者のお父さん、お母さんを拝見していると、日本の普通の父親母親の姿をあらためて見るようでホッとします。
近頃TVに現れる素人というのは、ちゃんとウケ狙いを考え、TVに移った時の自分を自然に計算しているようで、その計算さえも特別なことに思えないほどの時代になっています。
芸能人がプライベートな日常を面白おかしく喋れなくては存在しえなくなっているのと同じように変な時代です。
ところが、初めてメディアに登場して、ぎこちなさがいっぱいだったお父さんお母さんが日を経るにしたがって、メディア慣れしてくるのですね。それはもう恐ろしいほど。
で、
昨日北朝鮮から戻ってきた被害者の方々の記者会見での一言のご挨拶を見て、また改めて一般人がメディアに限らず、人前で喋るってのはこんな感じだったんだよな、と思い返しました。
皆さんの極めて特殊な事情があるにしても、場慣れしない戸惑いとか恐れとか恥じらいというのがちゃんとあった時代が蘇りました。
そのことが24年がいかに長い年月であるかを実感させてくれました。
私と同世代の男女の24年、どんな日々だったのでしょう。