激安


近頃では家庭で飲む缶ビールをケース買いする時など、普通の酒屋さんの定価で買う方のほうが少なくなってきているかもしれません。


お休みの日に郊外の安売り店でケースで買ってくる方のほうが多いでしょう。安売り店も存在が当たり前になってしまって、ビールや洋酒の類はそういう値段で買うものだと思っている節もあります。


昨日伺ってきたお店は、日曜日と言うことを差っ引いても凄い繁盛振りで、開店の時間には駐車場はすでに満杯でした。


その混み具合が示すように、その店は品揃えも酒、ソフトドリンク類にとどまらず、米、豊富な食品類や雑貨にまで及んでいて、値段も普通の安売り店以上に素晴らしくお安いのです。


ほとんどお客様が荷物運搬用のキャスター付き台車を引っ張り、ドリンク類をケースで買い込んでいます。


私など台車山盛りでレジから車まで三往復してしまいました。それでも、レジで用意した素肌間隔の予想金額よりも一万円札1枚は明らかに安い。これなら、酒屋がトラックで買いに来ているらしいという噂も信憑性があります。


さらにただ安いだけでなく、ワインにいたっては、ブルゴーユ、ボルドーの銘柄ワインはすべてセラーで管理されています。


アラン・ミュシュロのニュイ・サンジョルジュ1er クリュがニ千円以下だったり、コルトンが四千円以下だったりして、店の中でも超目玉であるにもかかわらず、その価値を知らない人が多いせいか、一番空いていたりします。


いくら全般に安いからといっても、一般市場価格、普通の安売り店価格などを比較する目が無ければ無駄な買い物をしてしまうことはわかっているのですが、たくさんのお客様が山盛り買い込んだり、刺激的な値段を次らか次へと目に入ってくると、つい興奮して一つ二つと余分に買い込んでしまいます。


大きな店ですので、ご主人は事務所にいらっしゃるかと思えば、軍手をして自ら率先して荷物を積み上げて汗を流している姿は印象的でした。こういう方の店だからこの不景気にこの繁盛振りなのでしょうね。