コーラス
たまたまTVで高校生のコーラスグループ選手権みたいなのをやっていました。
ネプチューンの司会、時間帯を考えると、たぶん今若者に人気なのでしょう。
まさかこういう形態が若者ウケするとは考えてもいませんでした。
カリスマ的存在、「ゴスペラーズ」が出てきたときも学生にしては上手いなくらいに思うだけだったのに、いつのまにか広く若者に浸透していたのですね。
その「ゴスペラーズ」の影響が大きすぎるのか(ほかにも有名なグループがあるのかもしれませんが)皆そのコピーもどき、もしくはオリジナル風に聞こえるまねっこばかりです。
コピーはアマチュアの特権。
コピーをたくさんする事でオリジナルを模索していく物なのですが、これだけ流行っているなら少しくらいゴスペラーズもどきでないグループが出てもよさそうなものなのに・・・・
ラッツ・アンド・スターをコピーしたら笑われるかもしれないけれど、山下達郎の「オン・ザ・ストリート・コーナー」をコピーして歌えば、涙を流すお父さんもいるかもしれない。
ミルス・ブラザースやアンドリュー・シスターズをコピーすればおじいちゃんやおばあちゃんが小躍りするかもしれない。
ランバート・ヘンドリックス アンド ロスやフォー・フレッシュマンをコピーするグループが出てくれば、私なら毎週仕事をサボって見てみたい。
そういうおじいちゃん、お父さんを持っている高校生なら幸せです。
少なくとも私の若い時分には、10年20年前の偉大なミュージシャンも追いかけたのに、今の若い者は流行ばかりを追いかけて昔を知らなすぎます。
「自分が生まれる前にこんな凄い連中がいたんだ」という驚きを知るべきです。
コピーと言えば、ちょっと前、NHKの深夜の歌番組でサーカスが「フォー・ブラザース」をマンハッタン・トランスファーの完全コピーで歌っていました。
確かにとても難しそうな曲ではあるのですが、アマチュアではないのですからコピーをそのまま歌って悦にいってるのはなんだか「痛い」
増してやその演奏を聞いた同じ出演者達が、「凄い」「凄い」と連発していたのは、日テレの「夜もヒッパレ」みたいなオチャラケまねっこでない分とっても「寒かった」
プロフェッショナルなんだから。