大リーグ


野球には全く興味がありません。


というより、日本のプロ野球高校野球にはかなり裏寒いものを感じて、近寄るのを避けていました。(ファンの方怒らないでね)


が、
イチローの活躍でみた大リーグの野球は、世間で言われるようにやっぱりボールゲームとして面白いものでした。


私のような全くの素人が見てもパワフルでわくわくするような緊迫感があります。


なにより、素敵なのはミットに吸い込まれるボールの音がバシンと聞こえ、バットでボールを打つ音がカキーンと響きます。


緊張の瞬間には何万人もの観客がシーンとなり、凄いプレイにはウオーーとどよめきが聞こえ、観客の反応がそのまま臨場感につながっています。


こうしてみると、ドガチャカ ドガチャカ ラッパと太鼓で、少なくとも音楽的には全く鼓舞しない、タテ乗りリズムが常に鳴り響いて、「野球の音」が聞こえない日本の野球ってかなりヘンテコです。


メディアの取り上げ方も変です。


イチローほか各選手の活躍は日本人には嬉しいけれど、試合を30分見るだけでどう考えたって、メディアがあたかも伝えるように日本人選手中心で野球は回っていない。(当たり前だけど)優れた選手のごく一部でしかありません。マリナーズの各選手の素晴らしさも伝えた上で、さらにイチローのヒットがどれほどの凄いピッチャーから打たれたのかを伝えてくれたなら大リーグそのものをもっと楽しめます。


セリエAの中田の時も一緒でした。ローマのメンバーなどすべての選手がワールドクラス、各国代表クラスなのだから「ローマ」自体を楽しめたら、中田がどれほど凄いスパースタート仕事をしているのかが見えます。


イチローがヒットを打った」「好守備をした」しか伝えないのは、まるで戦時中の大本営発表のようなもの、といったら言いすぎでしょうか。


正しく伝えろ!と言う以上に、もっと意志のある伝え方をしろ!大リーグは面白いんだって私のような素人にも説得できる伝え方をしろ!と申し上げたい。「日本勝った。日本やった」では辛い。


9番ライトしか与えられないようなミソッカスで超スポーツ音痴だった私でも大リーグは楽しめそうなのだから。