グラディエーター
リドリー・スコット監督と言うだけで期待してしまいます。
「グラディエーター」、映画です。
今監督の名前だけでファンを興奮させるのはリュック・ベッソン、クウェンティン・タランティーノ、リドリー・スコット、最近のウオルシャスキー兄弟・・・(個人的趣味だけ?)
ともかく、あのブレード・ランナーの、エイリアンの、ブラック・レインの、テルマ&ルイーズのリドリー・スコットの大作です。
観てきました。
最初のゲルマンでの戦闘シーンは、きっとベン・ハーの戦車シーン(ニューヨーク近代美術館に永久保存されている、あの)、近作プライベート・ライアンのDデイ上陸シーンと同列で扱われるであろう歴史的映像です。
緻密なカット、大胆な演出、「迫力」などという言葉が、陳腐に感じられてしまうほどの迫り来るパワーが、計算し尽くされた技術で画面に現れます。
その後のストーリーの構成がどうしたとか、後半の展開のしかたがどうしたとか、という批評かが現れるかもしれませんが、大作にはついてまわるご託です。
ファンにとっては「リドリーが久しぶりに元気いっぱいだな」で満足です。
映画の大画面でなくては味わえない、一大叙事詩を表現できる力を持った監督は沢山はいません。
久しぶりに映画を見て興奮し、胸のすく思いでした。
「アメリカン ビューティー」を見損なった悔しさが少し紛れました。
映画館に、普段余り見かけないオールドファンが結構いたのも、嬉しいじゃありませんか。