ポイヤックの子羊
仕事は休まず快調とまではいかないながらもこなしていたのですが、早く直そうといただいたクスリがよく効いて眠い眠い。
どんなおもしろい本や雑誌をながめていても瞼が閉じてしまいます。
クスリをやめても丸一日は眠気が収まらず、今になってやっとPCに向かえます。
仕事では眠気を感じないと言うのはよっぽど集中力があるのか?
なにより仕事が好きなのか?
気合いの違いか?
どれも嘘っぽいですね。
ポイヤックの子羊が入りました。
オーストラリアやニュージーランドの冷凍。同所のフレッシュ。フランス産のフレッシュ。
と、毎年よりよい品物を手に入れるように試行錯誤を重ね、やっと辿り着いた最高級。
アニョ(子羊)といえばポイヤックです。
フランスはボルドー。
昨年使っていたフランス産はポイヤック近辺くらいだったようで、それはそれで充分美味しい子羊でしたが、やっぱりポイヤック産はレベルが違いました。
明石の鯛、大間の鮪なんていうのと同じく出所が違えば味は当然違う。
人間で言えば「お里が知れる」(これは意味が・・・)
肉がソフトで味わいがセンシティヴ、色も白っぽいピンクです。
日本料理的に考えれば、網焼き、塩焼きなんでしょうか。一昨年は試しに山椒(中国山椒)のソースにしてみたりしてそこそこ評判も良かったのですが、ポイヤックならタイムを使わないわけにはいかない。やっぱり基本にもどります。
なんで子羊ってこうもタイムとの相性がいいんでしょう。
羊はくさくって・・・とおっしゃるかたは是非お試しあれ。
いい子羊のは香りです。
フォン(出汁)をとってもイヤミがない。
羊のおいしさを知るにはお金も少々かかります。ある程度の量の一皿を考えると
1000円〜2000円だったら間違いなく南半球の冷凍。
3000円〜5000円だったらもしかするとフランスのフレッシュ。
ポイヤックなら6000円〜9000円いただかなくては無理です。
羊臭いという方はお金も出していないはずです。
私の処でも少量を一万円と一万二千円のコースでしか使えません。
日本料理になんで子羊???
とおっしゃる方も多いでしょうが、美味しいんだからいいじゃないですか。コースの中に違和感なく取り入れられれば。
自分が旨いなあ・・・と思えるものを食べてもらいたい、この私ン処の基本的なスタンスはお酒でも料理でも変わりません。
ただし、注文してから入荷までがほぼ2週間。
生(フレッシュ)の空輸だから仕方ないのですが。
品切れの際はご容赦を。