ハローウィン〜節分


20〜30年くらい前に東京近辺でハローウィンを祝う(のか?よくわかりません)のは、ちょっとばかりスノッブでスタイリッシュを気取る方々でした。


その頃、今のように若者が浮かれる日になるとは夢にも思いませんでした。大人達は「日本人がなにやってんだぁ。。。」と(今も)遠くから眺めていました。


ローウィンは子ども達が仮装して”Trick or Treat ”と各家庭を回ってお菓子を頂戴するのだそうですが、ひるがえって日本では節分に同じようなことをしている地域があることをご存じでしょうか?


花柳界では節分に芸者衆は「お化け」とか「化ける」といって衣装をこらしたり、化粧をいつもと変えたりしていました。


こんな記事もありますね。


私たちの地域では子供の頃、家庭で豆まきの時に、子ども達を集めてお菓子をまきました。


同じ町内の子ども達は親に手拭いを縫って袋を作ってもらい、それを手に夕方、各家庭を回って、お座敷でまかれるお菓子を拾い集めていました。


多いときには二週間分くらい毎日山のようなお菓子に恵まれた日々をおくれたのです。


それだけ、地域では家族のつながりが密接で、子ども達の上下の関係もしなやかにつながっていたのです。


今でも私の町内では、青年会が町内のお寺さんの本堂をお借りして、子ども達にお菓子と豆をまいています。


そういう地域社会のコミュニティが壊れていき、節分の文化がなくなって、ハローウィンが認知されていく。


時代の流れといってしまえばそれまでですが、嘆いているだけで、実際には文化をなくしてしまった私たち世代の責任も大きいと思います。