お茶割り


主には焼酎を緑茶で割るのをお茶割り。。。ひいては静岡割り(お茶の産地だからだそうです)というのだそうです。


たまにお客様からの「お茶割り」の注文があって、「できるだけNOとは言わない」ことをむねとしている私としては、「はい、かしこまりました」と、もちろん茶葉で入れたお茶を氷にあてて冷まし、香り抑えめの麦焼酎もしくは米焼酎で割ってお出ししていました。


これが正しいお茶割りなのかどうかもよくわからず。。。というか、きっと極めつけの定番というのもないのだろうな?と想像しつつ。。。





あるとき、居酒屋バイト経験のあるスタッフに訊いてみました。


「居酒屋さんで正しいお茶割りってどうやるの?」


「そりゃ親方、ペットボトルのお茶とペットボトルの安い焼酎を割ってだすんですよぉ。。。居酒屋の常識ですよ」


あっ、そうか!


なにしろ「生中」(なまちゅう)って何のことかつい最近知ったばかり、「突き出しは無料なのに違いない」とずっと思い込んでいたというほど居酒屋音痴の和食料理人の私ですので、居酒屋さんのメニューの無知さ加減はスタッフに笑われるほどなんであります。


振り返ってみればお茶割りのご注文に難しい講釈や焼酎の銘柄指定をするお客様は皆無でした。そういうハードル低めの注文の答えがダブルペットボトルってことなんでしょうね。


それなら逆に、とばかりに、お茶割りの注文には自分用にいつの手元にあるそこそこのお抹茶に茶葉の煎茶と加えて氷をあてて冷やし、䖝松、八海山、十四代秘蔵酒、佐藤(麦)なんていう焼酎で割って作ってみました。(美味しいものを組み合わせれば不味いわけがないっていういかにも私らしい安易な発想です)


で、
お客様の反応はというと・・・・「特になし」


まっ、そういう難しいことを考えないお酒ってことなんでしょうね。


という焼酎に無知な板前に一言申す!という方、正しいお茶割りを是非ご教授くださいませ。