秀作ドラマ


どうして録画したのかも忘れてしまった番組がよくHDDに入っていることがあります。


きっと誰かのお奨めとか、TVの番宣をたまたま目にして興味をもったりしたはずなのですが、どこに興味をもったのかも覚えていないというていたらくです。


DVDのHDDの容量残が少なくなってしまって、録ってはみたものの興味のなさそうな番組はバンバン捨てている中、BSの特集番組がありました。


「何の番組だろう?」と最初のクレジットを見ると、ドラマ。


期待をしないという意味では日本の政治以上のシロモンが日本のTVドラマです。


「えーーー、ドラマなんてなんで?TVのドラマなんて見る気もおきないのに・・・」と思いつつも、最初にシーンを観ただけで、「オヨッ、ちょっと待てよ」と目が離せなくなってきました。


柄本佑が相変わらずいい、関めぐみも。


んで、ちらっと現れる脇役は知らない役者ばかりなのにいちいち惹きつけられる。


美術もいい。


何より脚本が素晴らしい。リアルなのに飛んでる。


秀逸だったのが夫婦(同棲中ですが)喧嘩のシーン。こんなに納得してしまうやりとりって今までTVドラマでみたことない。「ああ、夫婦げんかってこういうんだよなぁ」・・・と。


アイドルに頼らない、原作に頼らない、役者の知名度に頼らない、大仰で刺激的な題材に頼らない、涙と感動に頼らない


こんな素敵なドラマは岩井秀人という劇作家 演出家 役者の手になるのだそうな。どうやら演劇界では知らない人はいないほどの傑出した才能らしい。いちいち気になっていた脇役たちは同じように演劇界では有名な役者ばかりらしい。


TVドラマ、やればできるじゃん。こんな見応えのあるTVドラマは久しぶりでした。


そうそう題名は「生むと生まれるそれからのこと」


再放送があればきっと観るべし。