”お奨め”に見える見識


人に何かをお奨めするとき、その分野での見識が見えることがあります。


どれほどの経験の積み重ねがあるのか、文学の分野でも音楽の分野でも映画の分野でも、もちろん食の分野でも、お奨めする人の能力をわきまえた上するお奨めには時にその方のエッセンスが詰め込まれていたりします。


この日記でも「お奨めです」は様々な分野で申し上げますが、自分なりに「恥をかかない」お奨めができるように考えているつもりでいます。「この程度のものがお薦めか・・・」と自分を貶めるようなことはできればしたくないものです。特に食の分野では店名まであげて「お奨め」をする場合には大きなリスクを感じています。「板前のくせにこの舌か」とは絶対に思われたくないですからねぇ。



今日、仕入れから帰ってTVに目をやると、「はなまるカフェ」のゲストは水嶋ヒロ。イケメン音痴の私でも彼の存在は知っています。天は二物も三物も彼に与えた・・・と思われるほどの育ちの良さ、有名大学卒、スポーツ全国区クラス、穏やか性格なのだそうで、そりゃぁ大した人気だと聞きます。


話題の中で触れられたのは番組宣伝も兼ねて、共演者がヒロ氏に渡したお奨めDVD、香川照之のお奨めはタランティーノの「パルプ・フィクション」 まっ、いいんじゃぁないですかぁ。


主役であるキムタクのお奨めはアンジェリーナ・ジョリーの「ウォンテッド」・・・えっ!これ、お奨め??


さらにヒロ氏がお返しにお奨めしたのが「奇跡のシンフォニー」・・・ありえない(天はマイナス要素も与えているのね)


キムタク 水嶋ヒロの職業は俳優? プロフェッショナルな俳優のお奨め、映画も大切な職業分野の一つである役者のお奨めが「ウォンテッド」と「奇跡のシンフォニー」? 


水嶋ヒロは次代を担う若手で、キムタクは日本トップのドル箱スター。「ウォンテッド」「奇跡のシンフォニー」が素晴らしいと思う感性の持ち主が日本の映画界を担っていくのぉ?


事務所サイドでもうちょっときめ細かいケアをしてあげればいいのに。というか、あの番組がその程度の視聴者のものとみられているの?