プロフェッショナル仕事の流儀


NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」の主役はソムリエ佐藤陽一さん。


日本のソムリエ界をリードする超有名ソムリエですから興味津々で録画を見ました。


メディアでもよく取り上げられる有名人ですから、外に向けのて仕事が多くて店に出ることはまれになっているのではないかと思っていたのに、実体はこじんまりした自分の店のサービスをほとんどひとりでこなしていることを知ってビックリしました。


料理人もソムリエもメディアで有名になるような方々の多くは、多店舗展開し、プロデュースにせいをだし、店に出ることが少なくなる人が多いと聞きます。自分の名前を冠した店にいない、いたとしても調理場やホールに立っていない・・・という話をよく聞くなかで佐藤さんは、自分の店で自分が主体になって汗をかいているのが素晴らしい。


「なんでもじぶんでされるんですね。若いスタッフを使わないんですか?」の問いに「募集してもなかなか人手が集まらないんですよ」と超有名ソムリエの言葉とは思えないほど私たちと同じ悩みを打ち明けます。お客様に接する気遣いも、悩みも私たち田舎町の場末でウロウロ日々繰返している日常とまったく変わりないことが画面から見て取れて好印象を持ちます。


料理人やソムリエがメディアでスター扱いされているのを見ると、居心地の悪い気分になります。メディアを使ったマーケッティングの手法とはいえ、佐藤さんのように地道に日々お客様に正面から向かっている姿こそが私たちが一生貫く姿勢であるはずなのです。そういう真っ当な料理店こそが厳しい時代でも生き残れる時代であってほしいものです。