ナツメロ


先日もお話したような団塊世代が、若い頃熱狂したフォークやロックを数十年ぶりに演奏するというような姿をメディアなどでよく見かます。「昔はよかったなぁ」「俺たちはがんばったなぁ」昔を懐かしむという姿をみるのは、取り上げられ方も何か老人じみていてなんとも忍びないのであります。


私がもしナツメロにシミジミする老人のように扱われたら「バカにすんな!俺たちはいまもずっと現役だ!」と声を荒げるでしょう。


音楽の素晴らしさを本当に知っている人々は、年代に関係なく心を振るわせる音に常に敏感です。生活に追われて音楽を聴く間もない・・・というのは、実は本当の音楽好きではないのかもしれません。実際私の場合も、音楽に目覚めてから以降音楽のない生活は考えられません。


山下達郎さんが自らのFM番組”SUNDAY SONGBOOK”で「年齢を経れば経れるほど間違いなく音楽は深みを増すものです」と語っていました。時代とともに経験している音楽の量と、良し悪しを聞き分ける耳は少なくとも若いモンに負ける気はしないのです。


なぁぁんて年寄り扱いされることに憤ること自体、老人の域に入りつつある証拠なわけですが。