コラムから


タウン誌に書いたコラムから。


この話題はずっと以前に日記にも書いたことがあります。覚えていらっしゃいますか?


「親方の理性なき胃袋」
ナポリタンとペペロンチーノ〜
お得意様のAさんは家族思いの素敵なお父さんです。Aさんには小学校高学年の娘さんがいらっしゃいます。ある日、娘さんがAさんに学校でのことをお話したそうです。「今度、クラスでスパゲッティを作ることになったの。なんのスパゲッティにしようかっていうんで、私"ペペロンチーノがいいな。簡単だし"って言ったら皆が"なにそれ?ナポリタンがいいよ。ナポリタンにしよ"って決まっちゃったんだけど、お父さん、ナポリタンってどういうパスタ?」と。食べることが大好きなこのご家族では、Aさんお得意のスパゲッティ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノが食卓にのぼったり、イタリアン・レストランに出かけることはあっても、いわゆるナポリタン・スパゲッティは娘さんが産まれてこのかた口にしたことがなかったのだそうです。食通を気取る方では決してないのですが、家族の普段の当たり前が一般的な当たり前にはならないことはよくあります。「俺、育て方間違っちゃたかなぁ」とAさん悩みつつも、早くも将来フード・コーディネーターになりたいという娘さんがかわいくてならないという風でした。今では日本は「本場イタリアの次にイタリア料理が美味い国」などとも言われたりするのだそうですね。家庭でもそのうちパスタといえばポモドーロが当たり前の時代が来るのでしょうか?


「スゲッティ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノの作り方」
何のことはないニンニクと唐辛子のシンプルなパスタです。シンプルなだけにコツらしきものはたくさんあるのですが、{2人前 パスタ 200g ニンニク3片 唐辛子小2本 エクストラ・バージンオイル50cc}
①水2l 塩大匙1.5でパスタを茹ではじめます。
②冷たいフライパンにニンニクのスライスとオリーブオイルをいれて弱火にかけ、唐辛子を入れてこんがりするまで炒めます。
③パスタの茹で汁を大さじ2くらいをフライパンに入れ、茹であがったパスタとあえて仕上げます。(湯で時間と炒め時間が一致することは大事です)


。。。。。とうい文章を書きましたら、あるレストランのシェフが「俺のほうがパスタのことは詳しい。俺にもコラムを書かせろ」。。。。みたいなお話があったらしいのです。


このお話はパスタのお話ではなくて家族のお話なんですけどね。


稚拙な文章というのは真意を伝えられない、といういい例かも?