暖炉


暖炉・・・・憧れであります。


新築のときに本気で暖炉を作ることを考えたのですが、処々の事情で実現できませんでした。


火をくべるというのは人間の根源的な欲望に訴えるところがあるのでしょうか、火を見つめているだけ、パチパチという音を聞いているだけで心が落ち着いたりします。


昨日伺ってきた新しいレストランは、ホントに暖炉で火をくべています。


十数年私ン処のデザインを一手に引き受けてくださっているデザイナーさんが紹介してくださったそのレストランは、建築家でインテリア系の雑貨の店ももっている方が立ち上げられただけあって、店のつくり、家具、器、カトラリー、音楽にいたる細部まで趣味が統一されています。


ヨーロッパの田舎風(としか私にはわからないのですが、ホントはもっと明確なイメージがあるのだとおもいます)の造りはこの方の変わらぬスタイルで、たくさん手がけられたレストランは一目見ればこの方の手になるものとわかります。


同じような統一感があっても、コンサルタントが作ったいわゆるコンセプト系のレストランと違うのは、お客を呼ぶため、儲けるためにコンセプトを中心に店つくりがなされているか、このレストランのようにコンセプトはオーナーの明確な美意識実現のためであるかという根幹部分です。


料理人の料理がまずあるか、建築家の美意識があるかの違いはあるにせよ、統一感があって金儲けが露わに見えない店は気持ちのいいものです。


特にこの店の暖炉が私のお気に入りとなりました。


週末のカントリー・ハウスが実現できれば、まず暖炉から。


今の時期だからなおのことその思いが強いのですが夏は果たして。